「あなたが星野村、いや田舎の歴史を変える女性になる」
などと小学校のころから娘を励ましながら私なりの信念で子供を育ててきました。
昔気質で星野村以外では一度も生活したことがない母(現在80歳)からは、「女の子はどうせ嫁にやるからそこまでやらなくてもいい」と何度も何度も言われながら、脱サラUターンし、郷里・星野村で自営を始めて21年目を迎えます。
昨今、田舎で代々伝わる伝統は尊重しながらも、変えなくてはならない時代変化はますます加速化している感じがします。
「閉鎖的な田舎に意識変化を!」と長年私が考えていた思いが先ずは私の家庭から少しずつ形になってきています。
母の言動や考えが様変わりしてきました。実績で見せるしかありません。
折しも、東京オリンピック組織委員会の女性に関する発言で物議が発生しました。
今後改めて実力・気力・体力をもった女性が様々な分野でチャレンジし報われる時代になっていくことでしょう。
さて、現役合格は叶わなかった娘は、3年前一人で上京し日本経済新聞奨学生として予備校に1年間通い、大学(成城大学社会イノベーション学部)合格後も早朝2時に起きて仕事と勉強を両立してきました。新聞店に住み込みながら毎日、朝刊・夕刊を原付で400部の新聞を雨の日も雪の日も配達しました。
そして3年間(予備校1年間+大学2年間)勤めた業務も今日でいよいよ最後です。
予備校時代、想定通りの成績アップが出来なかったり、大学でも思うような生活が出来ず悩みも多かったようですが、3年間独力で生活するという初志貫徹を果たした娘に、まずは「お疲れ様!よくやった!」と労いの言葉をかけてやりたいと思います。
住んでいる近くに教習所がある利便性も活かして、昨年10月中旬から教習所へ通い、今年1月に普通車免許を取得しました。田舎での軽トラの運転なども考えて、レアなマニュアル車の取得だったので教官からの自動二輪免許取得の勧めで継続して通い、3月8日に自動二輪免許取得、そしてその勢いで今月中には大型二輪免許も取得予定です。
今思えば高校1年の時、最寄りの駅まで自転車で星野村の実家から片道23キロの道を高校まで通学していたのが、新聞店での原付での配達につながり、それがストレートで短期間に自動二輪、大型二輪取得に繋がったのだと感じます。
近年自然災害が多発していますので、車で行けない場所もバイクなら行けるという場合も将来あるだろうし、日本以外での利便性も将来あるかなと思います。若いうちに取得できるものは何でも取得するのはベターです。
先週の日本経済新聞夕刊2面の「人間発見」にはアドビ日本法人社長 ジェームズ・マクリディさんがシリーズで登場されました。
大学卒業後、プロ野球選手(ピッチャー)として下部リーグで実績を上げ、メジャーリーグの一つ下の3Aまで昇格した後、怪我のため27歳で引退しIT業界に入ってキャリアを積まれた方です。
華々しい憧れの存在であるメジャーリーガーはごく一握です。下部生活からスタートしたマクリディさんは安月給で球団が用意したアパートでのチームメート4人との共同生活、トレーニングと朝5時から夜8時までの宅配のアルバイト生活でくたくたになった時期もあったとのこと。2A→3Aと順調に昇格を果たしたが、メジャーリーガー昇格寸前で肩と肘の故障の為引退を余儀なくされ、メジャーリーガーの夢が破れてしまう。
しかし、畑違いの業界に入り、プロ野球の下積み生活の経験がここまでのキャリアアップの原動力となった。
タイトル『変化を受け入れる』、まさしく新学期を迎える娘を始めとする前向きな皆さんにも心に留めて頂きたい言葉です。
今日、3月22日は大安吉日。娘は新居となる場所へ引っ越しをを始めています。
そして明日からは毎日配達業務に使っていた1日6時間〜7時間が余分に自由に使えるのです。
この3年間で、もっと勉強したい!という思いが湧いてきているようなので専門学校とのダブルスクールも予定している。
私も経験がありますが、新聞配達3年間で鍛えた気力・体力と貴重な経験(修行)を今後の人生に活かして、ちっとやそっとではへこたれない、常に新しいことにチャレンジし、道なき道を切り開いていく人生を送ってほしいと改めて思う、今日大安吉日(3/22)です。
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